白と黒

下女泥棒のことを、俗に、〔下女泥〕という

つまり、しかるべき商家なり、屋敷なりへ、下女となって奉公をし、しばらくは（といっても半月ほどだが・・・・・・）まじめにはたらいていて、そのうちに、家の中の勝手がわかると、金品を盗んで逃げてしまうのである

こうした盗みであるから、単独の犯行なのだ

しかも、下女になって入りこむのだから必然、顔を知られている。それは覚悟の上のことであって、盗む金品の高も知れているし、当の〔下女泥〕にとっては逮捕される危険も多いのである


白と黒〔しろとくろ〕
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和四十七年七月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（八）』
ＴＶ　第ニシーズン44話『白と黒』（91年3月6日放送）
脚本：下飯坂菊馬
監督：太田昭和

鬼平犯科帳〈8〉 (文春文庫)

• 作者: 池波 正太郎
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2000/06
• メディア: 文庫

鬼平犯科帳 第2シリーズ《第15・16話》 [DVD]

• 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
• メディア: DVD

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霧の朝

霧の朝〔きりのあさ〕
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和五十三年十二月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（十九）』
ＴＶ　第ニシーズン43話『霧の朝』（91年2月27日放送）
脚本：久貴千彩子
監督：高瀬昌弘

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夜狐

本編に登場する〔夜狐の弥吉〕の別の稼業というのは、俗にいう〔阿呆烏〕というやつで、これはつまり、店も持たず抱え女もなく、単独で女を客にとりもつ所業をする者を、売春業者が軽蔑していう当時の呼び名である
公娼市娼を問わず、店を張ってお上へ税金もおさめ、客をよびこむ業者にとっては、この〔あほうがらす〕は大敵であった


夜狐〔よぎつね〕
初出掲載誌　『小説現代』　昭和四十五年十二月号
講談社文庫　『殺しの掟』
ＴＶ　第二シーズン42話『夜狐』（91年2月20日放送）
脚本：安藤日出男
監督：小野田嘉幹

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密告

''密告〔みっこく〕''
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和四十九年三月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（十一）』
ＴＶ　第二シーズン41話『密告』（91年2月13日放送）
脚本：谷口喜羊司
監督：大洲斉

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雨乞い庄右衛門

''雨乞い庄右衛門〔あまごいしょうえもん〕''
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和四十六年八月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（七）』
ＴＶ　第ニシーズン40話『雨乞い庄右衛門』（91年2月6日放送）
脚本：井手雅人
監督：高瀬昌弘

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雲竜剣

シリーズ初の特別長編、、、なので、記事もちょっこし長いッス



''雲竜剣〔うんりゅうけん〕''
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和五十一年七月号～昭和五十二年一月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（十五）』
ＴＶ　第ニシーズン28話『雲竜剣』（90年10月3日放送）
脚本：田坂啓
監督：小野田嘉幹

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四度目の女房

''四度目の女房〔よどめのにょうぼう〕''
初出掲載誌　『小説新潮』　昭和四十ニ年五月号
角川文庫　『にっぽん怪盗伝』
ＴＶ　第ニシーズン39話『四度目の女房』（91年1月30日放送）
脚本：野上龍雄
監督：小野田嘉幹

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殿さま栄五郎

盗みの世界でいう〔口合人〕（くちあいにん）は、一人ばたらきの盗賊を諸方の〔お頭〕へ周旋し、周旋料をもらう
大半の口合人が「嘗役」（なめやく）を兼ねていた
〔嘗役〕は、盗賊一味の押し込みには、直接には関係せぬ
ひとりで、諸国の町や村をめぐり歩き、盗（つと）めに適当な商家や民家を探しておき、これを盗賊のお頭に、「売る･･････」のである



''殿さま栄五郎〔とのさまえいごろう〕''
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和五十一年三月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（十四）』
ＴＶ　第二シーズン27話『殿さま栄五郎』（90年4月4日放送）
脚本：安倍徹郎
監督：小野田嘉幹

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女賊

女賊〔おんなぞく〕
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和四十五年九月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（五）』
ＴＶ　第二シーズン38話『女賊』（91年1月23日放送）
脚本：野上龍雄
監督：高瀬昌弘

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本門寺暮雪

''本門寺暮雪〔ほんもんじぼせつ〕''
初出掲載誌　『オール讀物』　昭和四十七年十二月号
文春文庫　『鬼平犯科帳（九）』
ＴＶ　第二シーズン37話『本門寺暮雪』（90年12月19日放送）
脚本：小川英
監督：高瀬昌弘

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